日本人の睡眠が変わった!?あまり知らないマットレスの歴史

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普段何気なく使っているベッドマットレス。スプリングというバネを内蔵していて、体を優しく支えてくれる寝具です。低反発や高反発など、自分に合ったマットレスが選べるくらいたくさんの商品がありますよね。マットレスは今や良質な睡眠のために欠かせません。そのマットレスがいつから使われていたのか、ご存知でしょうか?マットレスの歴史や、マットレスが普及するきっかけとなったフランスベッドマットレスについてご紹介します!

1. 外国では古くからマットレスのようなものが使われていた

マットレスは、体が痛んでしまったり、骨が歪んでしまったりすることのないように、全身をしっかりと支えてくれる寝具です。

ベッドの床板に直接寝てしまうと、固すぎて体を痛めることとなってしまいます。

現代ではマットレスを敷いたベッドで寝ている人が多いものの、昔の人は床に藁などを敷いて寝ていたイメージが強いですよね。

ですが外国に目を向けてみると、ベッドやマットレスは何万年も前から使用されていることが分かりました。

1-1. マットレスの起源は古代エジプトにあり

世界最古のベッドといわれているのが、今から77000年前に作られたものです。南アフリカのシブドゥ遺跡で、殺虫性の化学物質を含む、スゲなどの単子葉植物から葉を切り取って作られた、ベッドのようなものが見つかりました。

また、古代エジプトでは現在のベッドの原型ともいえる形状のベッドが作られていました。多くの埋蔵品や壁画から、そのベッドを見ることができます。

古代エジプトの住居跡からは植物のつるや葉をメッシュ状に編んで床板としたベッドも見つかっており、木材ほど固くはないそれがマットレスの役割を果たしていました。

現在のようなマットレスとしての形ではありませんでしたが、植物を編むほかにも、動物の革や畳んだ衣服をマットレス代わりにしたり、藁や白鳥の羽毛といった様々なものを床板に詰めたりしていたそうです。

それからマットレスは長い間大きな変化を見せません。ベッドはヘッドボードを作られるなど、徐々に現在の形に近づいていきました。ヘッドボードが作られたのは約5200年前のことです。

1300年になると埃がベッドに落ちないよう、天蓋付きベッドが作られました。

マットレスの進化が見られるのは、1700年頃のことです。それまでは袋の中に藁や綿を入れていたものだったのですが、現在のマットレスの形に近づき、鳥の羽や獣の毛を詰めるようになりました。

中でも、弾力性と通気性が高い、馬の尾の毛を詰めて作られた馬毛マットレスが最高ランクとされていました。現在でも高級マットレスとして販売されています。

1800年代になると、マットレスを支えるボトムにスプリングが入れられるようになります。

それから1900年の初めに、スプリングの入ったマットレスが作られるようになりました。

1-2. ポケットコイルマットレスの歴史

ポケットコイルマットレスをご存知ですか?円筒形の袋にコイルスプリングを入れ、それを隙間なく敷き詰められて作られているマットレスです。

面ではなく点で全身を支えるので、体がほど良く沈みます。

そんなポケットコイルマットレスが売り出されたのは、1925年のことです。ポケットコイルマットレスを生んだ、アメリカのシモンズ社の歴史に触れてみましょう。

1889年に螺旋状のスプリングが導入され始め、より快適な睡眠がもたらされるようになりました。

1900年になると一つ一つ布で包まれたスプリングが作られるようになります。ただ、これは一つ一つが手作りでしたので、製造時間や労働力の問題で豪華客船等でしか見られませんでした。

それから1925年に、ワイヤーを巻いて袋状の布へ個別に封入する機械が作られました。それがポケットコイル製造機です。

一般消費者でも購入しやすいスプリング式マットレスが販売されるようになりました。

外国でのマットレスの歴史はこのようになっていますが、日本ではいつからマットレスが使用されるようになったのでしょうか。

次は日本での寝具の歴史について話していきます。

2. 日本の寝具の歴史

2-1. 日本最古のベッドは奈良時代

日本でも奈良時代にはベッドが使用されていました。日本最古のベッドといわれているのは、756年に光明皇后が東大寺に献納したという、正倉院御物の寝台です。

装飾のないシンプルな作りで、ヘッドボード等もないのでテーブルに近い形状となっています。

ただ、その上に敷かれていたのはマットレスや綿の入った布団ではなく、畳であったと推測されています。

799年には日本にも木綿がもたらされましたが、栽培がうまくいかなかったため、そのときは日本に定着しませんでした。

当時の貴族は畳を重ねてベッドのようにしていましたが、農民は藁にもぐって寝ていたそうです。

鎌倉や室町時代になっても布団は普及せず、昼に着ていた衣服を着て眠る人が多くいました。

1500年あたりになって、ようやく木綿の再栽培が軌道に乗り始めます。

しかし戦国時代だったため、木綿の栽培が成功しても、武具などの軍需品のために使われました。

2-2. 明治時代に布団が大衆化する

戦国時代が終わってから、軍需品の需要が薄れ、木綿はようやく生活用品に使われるようになります。

桃山時代には、襟や袖がついた着物のような衣服の中に、木綿を詰めた「夜着」という布団のようなものが登場しました。それだけでなく、敷布団もこの頃に生産され始めます。

とはいえ、木綿はまだまだ高級品であり、布団も夜着も、富裕層や上流階級の人が使用していました。

上流階級ではない庶民にも木綿布団が普及し始めるのは、明治時代になってからです。

外国から安い木綿が輸入されるようになって、庶民もそれを購入できるようになったのです。

それまで固い畳に寝ていた人々にとって、布団は日本人の寝心地を大きく改善してくれました。

敷き布団に体を支えられ、掛け布団で温度調節が出来るようになってから、睡眠の質は高められたはずです。

こうして、明治時代に布団は普及していきましたが、日本でベッドやマットレスが普及し始めたのはもう少し後の話になります。

ですが、ベッドで眠るという西欧のスタイルが日本に持ち込まれたのは、明治時代です。明治天皇の近衛兵の息子がイギリス留学をし、そこで西欧文化に触れてから、ベッドでの就寝を日本の生活に取り入れたいと考え始めたそうです。

庶民の生活にベッドが取り入れられたのは、1955年にフランスベッドによって販売された「分割ベッド」がきっかけでした。

3. フランスベッドの影響で日本でもマットレスが普及する

3-1. フランスベッドがベッド市場に変化を与えた

フランスベッドとは、日本のベッドメーカーです。「フランス」と付いていますが、もともとは双葉製作所という名前で、フランスとはあまり関係がありません。

1956年に売り出したソファベッドの商品名、フランスベッドが現在の社名の由来となっているそうです。

フランスベッドは1950年代、車のシート生産から、スプリングを使用したソファベッドの生産・販売を始めます。当時はほかにもベッドメーカーがありましたが、庶民が販売対象だったベッドメーカーはフランスべッドが最初です。

TVでも宣伝され、フランスベッドは認知度を高めていきました。フランスベッドの成功に影響を受け、ほかのベッドメーカーも庶民向けベッドへ目を付け始めます。

フランスベッドの営業所も全国に作られて、ベッドが普及し始めました。それと同時に、ベッドに敷くマットレスも普及していきます。

3-2. マットレスが進化していく

その頃のフランスベッドは、積極的に海外メーカーを中心に提携し、海外のスプリングシステムを取り入れていきました。

当時の日本のベッド市場には、ボンネルスプリングタイプのマットレスしかありませんでした。

ボンネルコイルは、スプリングがそれぞれ連結していて、全身を面で支えてくれるものです。耐久性が高く、長く使えるのが魅力的ですが、人によっては寝心地が固いマットレスです。

フランスベッドはボンネルコイルともポケットコイルとも違った、「高密度連続スプリング」を導入しました。

高密度連続スプリングは、鋼線を独特の形状に編み上げてバネを作るタイプで、ボンネルコイルよりもバネの密度を上げたようなものです。

編み込まれていることで、体の重さがバネ全体に分散され、体重がしっかりと面で支えられます。

それから約10年が経ち、1964年にアメリカのベッドメーカー「シモンズ社」が日本市場に進出したことで、日本にポケットコイルマットレスも販売され始めました。

歴史を振り返ってみると、海外から影響を受けたり技術を取り入れたりして、現在のマットレスが出来上がっているのが分かりますね。

日本のベッドメーカーと庶民の距離を近づけたフランスベッド。フランスベッドは現在でも有名なベッドメーカーです。

そんなフランスベッドのマットレスがどんな寝心地なのか、気になりますよね。

最後に、フランスベッドのマットレスを3点、おすすめしていきます!

4. フランスベッドマットレスおすすめ3選!

今回ご紹介するマットレスは、以下の3つです。

・フランスベッド THE FRANCEBED TD-SLV
・フランスベッド ボディコンディショニングマットレス RH-BAE-DLX
・フランスベッド マットレス /クレバン  i f HOME COLLECTION  東京インテリアオリジナルモデル


それぞれのおすすめポイントをお教えします!

4-1. 「フランスベッド THE FRANCEBED TD-SLV」

こちらのマットレスは、表面の生地に銀糸が織り込まれています。銀糸はバクテリアなどに対する抗菌作用があるので、マットレス表面を清潔に保ってくれます。

また、純銀がポリエステルフィルムで加工されているため、酸化や塩化による黒ずみを解消してくれます。そのため錆びることがなく、半永久的に抗菌力を発揮してくれるそうです。

 

出典:TD-SLV – フランスベッド

4-2. 「フランスベッド ボディコンディショニングマットレス RH-BAE-DLX」

ブレスエアーエクストラという特殊な構造体を使用していて、それが湿気を逃してくれるため、蒸れずに快適に眠ることが出来ます。

耐久性が高く、高温での圧縮実験にも耐えられる高い弾力性を持っています。理想的な寝姿勢を保ってくれるうえ、熱に強いので電気毛布も使用可能です。

 

出典:ボディ コンディショニング マットレス | FRANCEBED – フランスベッド

4-3. 「フランスベッド マットレス /クレバン  i f HOME COLLECTION  東京インテリアオリジナルモデル」

柔らかな肌触りと寝心地を与えてくれるマットレス。ですが柔らかすぎることはなく、重い腰の部分も支えてくれます。

スプリングがしっかりしているだけでなく、表面が柔らかいので、比較的体重の重さに関係なく適用します。

また、羊毛綿が入っているので、吸湿発散性保温性に優れています。

 

出典:フランスベッド マットレス /クレバン 【 i f HOME … – 東京インテリア



フランスベッドのマットレスは体重が一部分に集中してしまうことが少なく、いわゆる体圧分散がしっかりしているものが多いです。

ただ、体重が軽い人にとっては、寝心地が固く感じるものも多いと思います。

固すぎるマットレスも、柔らかすぎるマットレスも腰痛等の原因になってしまいます。良質な睡眠のために、自分の体に合ったマットレスを選びましょう。

日本のマットレスの歴史に深くかかわっている、フランスベッドのマットレス。ぜひお試しください。

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